心構え編 (6)

「英語は簡単です」

先日本屋で腰を抜かした。ある本のオビに「英語は煎じ詰めれば A -> B だ」という内容のことが書いてあったからだ。ははははは。それなら日本語は(あ)や(う)みたいだし、戦前は(い)みたいだったんだろうな。

こうした論法は、「人間所詮クソ袋(失礼)、上から入って下から出るだけ」と同じだ。実質的な意味はほとんどない。

大方の予想に反するだろうが、私はこうした物言いに否定的ではない。自分で読むほど時間はないが、存在意義はあるんだろうな、と思っている。

「人間所詮クソ袋」

このフレーズはどんなときに言うだろうか。それはたとえば、人生の岐路に立つ友人に。「どんなに困っていても、大きくみれば大したことないよ」、そんな激励の意味で使うはずだ。

外国語学習は、長い長い道のり。それもほとんど終わりが見えないような。志が高いほど、道は遙かだ。腐るなという方が無理な注文。そんな中「英語はね、本当は簡単なんだよ」は一服の清涼剤となるだろう。

清涼剤を飲み干し、山を登ろう。険しい山だ。

 

 このお話の教訓

うん。「A->B」は「前から読みなさい」ってことなのかな。それなら「英語」に限った話ではないから矛盾するんだけど。まぁいいか。元々「前から読みなさい」にも実質的な意味はないのだし。

前から書いてあるんだから、前から読むのは当たり前のことだ。ここで唯一問題になるのは HOW だ。どうやったら本当の意味で「前から読」むことができるのか、そこまで行けば「当たり前」ではなくなる。

私は「前から読みなさい」は、慣れや態度の問題ではないと思っている。心理学であり、システムの問題だ。その理解はリーディングを楽にするし、会話を上達させる鍵となるだろう。

ここ数年、文法や語彙の本ばかり書いてきた。そろそろ英会話ネタを書いてもいい頃だと思っている。まぁどうせ売れないから、ただ働き同然になるんだろうけどさ。犬の絵でも貼りつけとこうかな。

 

いや。それだけわいかん。