Politeness -丁寧な印象を与えるテクニック- (4)
■先週までのまとめ
1. ビジネス英語は「ネイティブの感覚による英文法」。 |
こんにちは。今週も「丁寧表現」です。来週以降もしばらくこのテクニックにこだわっていくことになりますが、それには理由があるのです。
欧米型の negotiationでは assertive(自分の主張をしっかり言える)であることが常に要求されます。オックスフォード大学出身の国際ビジネスコンサルタント John Mole は "Commitment and tenacity, even to the point of obstinacy, are prized in the West. To change your mind, to abandon a position without a struggle, are signs of weakness. Sticking to your guns in an argument, not letting go, even in trivial matters, indicates strength of character. To a Japanese, it is the opposite." と言っています。要するに、欧米では自分の立場を易々と手放すような人間は weak だと判断される、ということです。このことは全体の調和を重んじるアジア型文化と個人を重んじる欧米型文化の違いを反映しているのでしょう。
もし自分の立場をその場の成り行きで易々と変えてよいなら、「丁寧表現」はまったく無用のテクニックです。いつでも「はいはい」とうなずいていればいいのですから。しかし英語を使って国際舞台で活躍されるみなさんには、当然のことながら assertive であることが要求されるのです。そして assertive であるということは、相手との軋轢・利害の対立が頻繁に生じるということなのです。 assertive でありながら、人間関係を壊さず最大の利益を得る、このテクニックが「丁寧表現」です。assertive であることと丁寧表現を使いこなす能力は優秀な negotiator の必要不可欠な武器なのです。
さて今週来週と2週にわたるテーマは disagreeing (反対する)。
■ SCENE 2. DISAGREEING (反対する)
他人の提案に対して反対せざるをえない局面はビジネスでは日常茶飯事です。軋轢をうみかねない危険な瞬間。ここを回避するテクニックを学びましょう。
ヲSITUATION |
まずはどーしよーもない例から。
(i) 相手にケンカを売ってください
さて、いつものようにまずは相手を激怒させてみましょう(個人的にはこの例が一番楽しい)。もちろん自分ならどう言うかをいつもイメージしてくださいね。
A. It seems to me there are a number of ways we could deal with this problem. I'd like to start by proposing an intensive sales campaign.
(この問題を解決する方法はいろいろあるように思えます。集中的な販売キャンペーンを行ったらいいのではないでしょうか。このあたりから話を始めたいのですが)
B. God - not again! How many times have we tried that? Haven't you got any fresh ideas in that head of yours? I mean, you are supposed to be Sales Manager, aren't you?
(おいおい、またかよ。それ、何度やったと思ってんだよ。あんたのその頭にゃあたらしいアイデアってものがねーのかよ。あんたセールスマネージャーってことになってんだろ?)
A. Oh, and I suppose you have a much more brilliant proposal to make, huh?
(じゃ君にはさぞすばらしいアイデアがあるっていうんだな、あっ?)
<解説> |
うーん。余計なおしゃべりが過ぎたようです。もう紙数がつきてしまいました。来週はイッキにいきます。
来週をお楽しみに。