ワールドカップもいよいよ大詰め。とはいっても、「魂のサッカー」アイル ランドが負けた今となっては、あんまり見たい試合がないよなぁ。    

ドイツー韓国戦のときは、クリスと「マツモトキヨシ」に行って、間違い英 語探しをしてました。    

 


カルテ NO.6 ハ*ス食品 の Pur*-In(スリムサポーター)

     -それは言い過ぎだろう症候群-


  (注:登場する会社・製品名は仮名です)

■■クランケとの出会い■■  

「ネタないねー」と、僕。  

「だんだん英語うまくなってきてるな」と、クリス。  

「いい加減な英語が少しでも無くなるように」という、まじめな動機で始めたメルマガのはずだが、ネタがないのも困る。「頼むから、ウソ英語を書いてくれ」とすら思う。    

あきらめて、ジョナサンに行こうと思った矢先である。ふと、出口のワゴン に目をやると、    

「あ。あった」  ガルシニアエキス配合の、ぶーでーの友。    

不運だ。つい最近まで太っていた私だが、胃腸の調子が悪くなって以来、体 重激減。ダイエット食品は、当面必要ないのであった。*1  


( 編集部注)

*1  大西先生は原文を間違いなく転記するために、ネタにした商品は必ず購入し ています。今回も、もう5kg も体重は減っているというのに、ガルシニアエ キスを泣きながら飲んでいました。買っても飲まなきゃいいだけなのですが。 貧乏性...ですね。


 

■■クランケの容体■■

In order to lead a beautiful, healthy life, PUR*-IN is the brand new way to take nutrition.         

(製品名を除き、すべて原文のまま)

■■診断■■  

★In order to ... is ...    

これといって極端なミスのないこの文ですが、ちょっとザラつきますね。ま ずは in order to。「...するために」と be 動詞のコンビネーションがひっか かります。    

「...するために」とくれば、普通は「... する」という「活動・行為」が下の 句となります。「健康な生活をするために、PUR*-IN 飲もうよ」、これはキ チンとしたつながり。だけど本文は be 動詞。「健康な生活をするために、... です」。何の行為も感じないところがザラザラくるんですよ。    

★take nutrition (栄養をとる)  

うーむ。medicine とか tablets だったら take でいいのですが、 nutrition は take しません。get がいいでしょう。栄養はヒョイと手に取る (take) 感じのものではありませんからね。  

★PUR*-IN is the ... way (方法)    

これもきびしーなぁ。「PUR*-INという製品= 方法」という展開が厳しい んですよ。   「方法」もやはり活動など動的なものとベストなコンビネーションを作りま す。「...するのはいい方法です」。ね、自然でしょう?飲み物を見せられて 「これが方法です」じゃ、ちょっとスッキリしませんね。

★★★ すげー大げさ  

「ちょっと大げさに言う」。これは誰しも経験のあるところ。僕もご多分に もれず、200g体重が減ったら「太川陽介にまちがえられた」とか、本屋で自 分の本を見つけたら「本の重さで店が傾いてた」とか、大げさな言い方をよく します。    

しっかしなぁ。いくら僕でも、たかだか飲み物が beautiful life につなが るとは、なかなか言えないよ。それはいくらなんでも言い過ぎ。なんでドリン ク飲むことが、こうした哲学的・形而上的な物事につながっていくのか。    飲み物買って beautiful life なら、車を買ったら太陽系征服だ。    日本の英文広告にはこうした壮大な誇張がしばしば見受けられますが、それ は 'QUANTUM LEAP' 。かなり違和感があります。商品の長所を的確に説明し た方が遙かに説得力があるのではないでしょうか。

■■治療方針■■  

今回はちょこちょこ手を入れるだけで済みそうです。 beautiful life は残しておきました。このフレーズに特別な愛着があるのかもしれないし。

■■術後の経過■■  

In order to lead a beautiful life, DRINK PUR*-IN!  It's a brand new way to get nutrition.  (It's full of nutritious value.)

PUR*-IN ごっくん。ガルシニアエキスが入ってきた。これ以上やせたらど うしよう。

■■レセプト■■  

うーむ。今回の内容も該当著書がないなぁ。  

というわけで、    

「いつのまにか身につくイメージ英語革命」(講談社)

を出しておきましょう。「熟語」のイメージの後ろにあるイメージを取り扱っ ています。受験用の熟語集としても機能するように作りました。イメージを知 ることによって頻出熟語を簡単に覚えることができ、九官鳥のようにではな く、感覚を伴った「自分のことば」として使いこなすことができるようになり ます。「ネイティブスピーカーの前置詞」とコンビで使ってくださいね。    

まいどあり。

 


□□□編集後記 (no.6)

 ふう。今回も無事配信。ようやく週末がやってきました。