大西泰斗Profile

大西 泰斗(おおにし ひろと、1961年 - )は、日本の言語学者。東洋学園大学人文学部教授。文学修士(筑波大学)。
埼玉県出身。1984年筑波大学第一学群人文学類卒業。筑波大学大学院文芸言語研究科博士課程単位取得退学。1996年にオックスフォード大学に客員研究員として招かれる。東洋女子短期大学欧米文化学科助教授、同教授を経て現職。専門は英語学(主に形式意味論)で、現在の研究分野は「認知に基づく文法体系」。
英文法や英会話に関する書物を多数執筆している。 ポール・クリス・マクベイ(Paul Chris McVay)とともに『ネィティブスピーカーシリーズ』などを出版している。

イメージ

大西が当初から目指しているものは、イメージによる英文法の再構築である。大西以前の英文法書は、規則羅列型、文法ミス指摘型が主であり、大西はそれらを機械的、パッチワーク的と批判した。イメージとは、記号に付随する心象のことを指し、大西の著作には、本人が描いたイメージを説明するための絵が多く載っている。イメージは後に、フィール、身体感覚、と言い換えられ発展していく。

身体感覚

大西は英語の単語や文のパターンに付随するイメージを明らかにした。 さらに大西は、英語も日本語も、使っているのは同じ人間であるという点に着目した。英語と日本語の外観の違いではなく、人間の身体感覚という内側から両言語を考察し、その共通性を示した。大西は、英文法を、英語を分析するための手段よりもむしろ、英語を生産するための手段と把握し、一般向けの啓発書においてもその視座を(ときにユーモラスに、しかし徹底して)強調している。

英語教育

大西は一般向けの講演会も行っており、理論の研究の場でだけではなく、英語学習者・教授者のための教育の現場でも活躍している。メカニカルな規則を網羅、暗記させる英語教育に異を唱え、その不合理への憤りが英語教育を変えようとする原動力になっている。
80年代以降、一定の影響力を持っている"何故、先進諸国の中でいつまでっても日本人だけが英語が下手なのか"という視点から、日本の学校教育を基盤とする英語教育を根底から(英語に対する概念から)覆そうとする西村喜久・田淵政広・長沢寿夫一派と共通の方法論をもっている。